~* のんびりと 日々想記 *~

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~*ラファエロ展に行ってきました! あとがき?*~
 公の聖母茶(訳:桃とミルクのお茶)が良い香りすぎる! 好みの香りすぎる!!

芳潤芳潤。赤や青の花びらも入っていて、目にも華やかにうつります♪ うまうまです。

 ……後から見てみたら文字が多すぎる&記事が長すぎるので
 続きは追記に収納しておきましょうそうしましょう♪

 方振りに若桑みどり著のラファエロ本を読み返していたら、展示会場で「う~ん」となってしまった理由がもうちょっと分かったような気がしました。帰属の件はよくよく考えるとそりゃあ書くわけないよなぁ(よほど「伝」を付けようとする論調が強いとか、そういうので無い限りは)って思ったのでそれ以外で。
ラファエロは死後ウン百年ものあいだ西洋画壇で神のごとく崇められた後に、一度、がっつんと落とされているので、もうあんまり讃美しすぎないでぇ~神格化しないでぇ~いぢめないでぇ~(T-T)っていう無駄な心配意識が働いたのかもしれなかったりなんだり、微妙で複雑なファン心理なのです。ほんとは讃美されてるのはとても喜ばしいことなのでウワーイって喜びたいのだけれどヽ(^o^)ノ ……いや、三大巨匠とか言われる割に他の二人に比べるとつまんないとか、ただのモナ・リザの真似だとか、美人は三日で飽きるとかね、これまでそういう言葉を聞くことが割とあったりしましてね、絵の好みなんて人それぞれなので仕方が無いことですけど、ほんのり悲しい思いもしてきましたので、あんまり持ち上げられると反動で「言われるほどすごい?」ってことになりそうでハラハラ。(うーん、音声ガイドのヴァザーリが褒め褒めすぎていかんかったのか……。)

美術史学の大家、故・若桑氏はかつて著書の中でこのように述べられました。
今では、誰がラファエルロに目をとめるであろうか。16世紀から19世紀まで、人がもし良い趣味をもっていると言われたければラファエルロを賞めなければならなかったのに、いまではそれが逆になった。かつて私がラファエルロを好きだと言ったとき、人々は私を、「満月と赤いばらとラファエルロの好きな」あまり上等ではない好みの人間、ときめてしまった。若い芸術家たちにとっては、ミケランジェロは依然として生きているのに、ラファエルロは、アカデミーで数百年の崇拝に耐えていればいただけ、いまでは、蝋人形のように血の気さえもが気味わるい、創造力の死のように思われている。

若桑みどり解説 『 新潮美術文庫3 ラファエルロ 』 新潮社、1975、p.73

……引用長かったかな(^^;

背景をとっても簡単に書くと、
近代化とともに、西洋美術界でも長らく溜まってきた鬱憤がドッカーンとなって権威主義に反発するような流れになった時、ずぅーっっっっとアカデミーで美の基準だったラファエロは権威の象徴として攻撃対象になってしまったそうな。ラファエロ以前の芸術(つまり中世とか初期ルネサンスあたり)に還ろう、なんていう運動も起こるくらいで。ラファエル前派=ロセッティとかミレイとか。(どっちも好きだけど!) そんなふうに名指しされるくらい、画壇ではラファエロ様式およびそれを理想とした新古典主義、古典偏重教育が強くて、ラファエロの存在は巨大な壁だったと思われます。
ラファエロは、死後勝手に祭り上げられたり貶められたりしてきたのです(T-T) それがようやく、作品本来の良さが真っ当に評価されるようになってきたところなんですと。

ちょっと前の記事でも挙げた池上英洋氏は、このように述べられています。
かつて絶対的な美のカノンとされたその評価は、まだわずかばかり回復をみた程度ではあるが、長い不遇の時代を経て、ラファエロはようやく復活の日を迎えている。

池上英洋監修 『 ラファエロの世界 』 新人物往来社、2012、p.104


そういうことにもね、ちょっとね、最後にチラッとでもね、触れてほしかったなぁ。
せっかくの日本初ラファエロ展なんですもの~、こういう不遇の時代もあったけれどそれでも復活ってね!
まあ、いちファンのわがままなんですけどねっ(^▽^ゞ

全体的にはとても良かったと思いますし、芸術関連だけでなく工房運営の手腕にちょっと触れてくれていたのも楽しかった! あと、人となりを伝えてくれるような内容だったと思うのです。ラファエロは良い人なんですよぉ~普通の善良な人なんですよぉ~そういうところも他の強烈な画家と比べてつまんないって思われることもあるかもしれないんですけどorz

……ま~た「この人どんだけラファエロ好きなんだよ」っていう記事を書いてしまった……

それにしても、今回が日本で初めての大規模ラファエロ展というのが本当にびっくりです。自分が生まれる前に一回くらいは開催されているものだと思ってましたよ! そういうのも、手軽な本すら少ない一因だったりするんでしょうね。(今回の展示を機に数冊出版されたのを見るに。)
作品それぞれの所蔵先の美術館さん大事な作品を貸してくださって本当にありがとうございますううううううううううう!!!!! 板絵なんてよくあんなに貸してくれたと思いますよ~。
他にも一緒に並んでいてほしかった作品はいっぱいあって、欲をいえば、聖母子は小椅子のかサン・シストのもあると嬉しかったし、肖像画ではドーニ夫妻かカスティリオーネも欲しかったんですのよ! でもでもでも、展示品だけでもファンとしてはラファエロ天国なので大変しあわせでした。

というわけで、また行きたいなーと思うのです。もう死ぬまでこんな機会ないかもですし!
しかし会期末に近付くにつれてどんどん混んできちゃったりするのでしょうか……。今までで一番の混み混み体験は、2000年の時のフェルメールだったけれど、長蛇の列で待ちまくった上に(あまりに暇だったのでラファエロ本読みながら待ってたことを妙に覚えてる)、例の耳飾りさんの前では立ち止まることすらできなくて大変だった! 多分、ラファエロはフェルメールよりは混まない、とは思うものの……どうなるかなぁ(^^;



★下すぎて申し訳ない拍手返信≫≫

>Mさんへ
お疲れさまでございますっっっ!(敬礼) 濁点が付くと百合ルート突入ですね!!
お忙しいのに、魅力的すぎる飴パッケージのご紹介ありがとうございます。
こ、これは……もふもふしたい……一億万回もふりたい……(^-^*)
だんだんと気候も良くなってきましたが、癒し飴を片手に、ご無理なさらぬよう頑張ってくださいね!

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